早春のジャム屋日記2016

神々しい海の輝き。2月が始まったばかりの真冬のこの時季でも島は春を思わせる光に満ち溢れています。毎年この時期に訪れる島の中の集落があります。その集落の名前は馬ヶ原。島の中で大好きな集落の一つです。伊予かん農家さんの柑橘倉庫があるので毎年この時期にお伺いするのですが、馬ヶ原地区は島の中でも最南端でなんだか太陽の光の輝きが違います。ちょっとしたリゾート気分も楽しめる農家さんへの道すがら梅の花を愛で、早い春の風を感じる。

梅の花は既に満開に近い状況。少し肌寒い空気がさらに清々しい気持ちにさせてくれます。贅沢な悠久の時間がここには流れています。

そのいよかん農家さんの柑橘倉庫が下の写真。薄暗い柑橘倉庫ですが、扉を開けるとサッと島の陽が倉庫の奥まで入り込み、伊予柑たちが一斉に笑ってお出迎えしてくれているように感じるのは、、、私だけでしょうか、、、まっくろくろすけもいたような・・・(笑)

そんな光り輝く伊予柑たちを軽トラックに積み込み、運んだ先がジャム工房。この季節は多種多様な柑橘たちをひたすら、皮をむき、刻み、実を切り分け、種と芯を取り除く、、、時間が続きます。そしてこの伊予柑もこれからすぐにおいしいおいしいマーマレードに変身していくのです。

柑橘最盛期のこの時期、工房は柑橘で占領されているようですが、柑橘だけではありません。この時季から旬を迎える島のキウイや自家農園いちご。冬の湯煙の中、黙々と果実たちがおいしく変身をしていっています、是非お楽しみに!!

下の写真は自然栽培はっさくをチョコレートで仕上げ、上段に完熟デコポンのマーマレードを詰めたプレミアムマーマレード。ジャム屋でありながら、ついつい可愛い光景に見とれてしまいます。

一方、普段から温暖なこの島でも今年の1月末の寒波には冷や汗をかきました。5時間以上―5℃を下回ると柑橘は果汁が凍結し、全く使い物にならなくなるのです。予報では-3℃や-7℃などの表示が出ていたので気が気ではなく・・・島の多くの柑橘農家さんは寒波到来前に柑橘収穫に追われる事態に(下の写真はせとみ農家さんの収穫したての果実たち)。ジャム屋の柑橘畑も心配で1月24日・25日は夜通し気温計とにらめっこ。どうも最低気温が-2℃だったようで、今シーズンの柑橘たちは大丈夫でした!

そんな寒波が来ている時季でも植物の来たるべき春に向けた営みはゆっくりと、しかし着実に進んでいます。下の写真はブルーベリーの新芽。徐々に膨らみ始め、春の訪れを今か今かと待ちわびている様です。

そして寒波を耐えしのいだブラッドオレンジはその赤さを増しつつ3月ごろの収穫を待ちわびています。

他方、収穫後の営みも。昨年実験的に栽培を開始した黒大豆。収穫後そろそろ豆をより分けようと動き始めました。昔ながらの木槌で房を軽くたたいて割ります。黒大豆はなかなかの出来!

最後にお知らせがあります!今年もやります、瀬戸内パンフェスタ2016!今年は里山資本主義の著者藻谷浩介さんに講演をしていただいたり、広島庄原からはエコストーブの伝道師和田さんにお越しいただいたエネルギー自給ワークショップを開いたりなどバージョンアップ!今年のパンフェステーマは「里山資本主義と地域を考える」です。里山資本主義に登場していた麦から栽培している広島世羅町のパン屋「おへそカフェ」さんや同じく麦から栽培し始めている岩国パン屋「土」さんなど個性の光るパン屋さんが大集結。昨年以上の盛大な会にする予定です。どうぞ4月3日には瀬戸内パンフェスタをたのしみにお越しくださいね!

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