晩秋のジャム屋日記

清々しい秋の浜風が島を通り抜けていく季節になりました。ジャム屋の目の前に浮かぶ浮島(うかしま)は島の中で唯一人口が増えている珍しい島。その理由は漁業、特にイワシ網漁がきちんと経済的に回っているからです。産業は必要ですね・・・と思いつつも、ほんの目の前で繰り広げられる勇壮なイワシ網漁は見ごたえたっぷりで、ついつい作業を止めて見入ってしまいます。とくに採りたてのイワシはほんとにおいしいです・・・こんな船を見ているだけで生唾が・・・(笑)

さて、秋は収穫の季節。島ではみかん以外にもいろいろな作物の収穫に追われる季節です。そんな中、この11月15日に行ったのが「ジャム屋の畑で芋ほり大会」。ご参加いただいた皆様、遠路ご来島いただきありがとうございました!県内外のお客さまに恵まれ、さらには、今年はイノシシ被害にも合わずに、天候にも恵まれ、、、ただただ感謝の収穫祭でした。

うちの娘も奮闘しております↓

さて、島内産ではもちろんないのですが、この季節の旬といえば「りんご」。当工房では名古屋に住んでいたことがあるので、その当時からお付き合いしている安曇野の農園さんとここ5年程前から知り合いになった山口県徳佐の農家さんがリンゴの仕入れ先です。どちらの産地の農家さんもかなりこだわったりんごづくりをしているのと、産地で作るリンゴの品種が異なることから、それぞれの個性を生かしたジャムに仕上げています。

例えば安曇野のリンゴ農家さんのりんごの品種に「グラニースミス」というものがあります。このリンゴは煮込むと果実がどろどろに溶けるタイプで爽やかな酸味が楽しめるタイプ。一方、「新世界」や「こうたろう」といった品種は煮込んでも荷崩れしないので、食感を楽しむために角切りして丁寧に原型をとどめるように煮込んでいきます。それぞれの果実の個性とジャム職人の対話によって、リンゴ系ジャムも全く違った表情を見せるのです。

さらに今年は、自家農園でローゼル(ハイビスカス)を初栽培・初収穫!!コレをハーブティにするとクレオパトラも美貌を保つため飲んでいたと言われているハイビスカスティーになりますが、そこはもちろんジャム屋。何かとマリアージュさせて全く新しいジャムを造ろうと思案し、そして生まれたのがハイビスカス+りんご。リンゴのまろやかさがとてもマッチした甘酸っぱいジャムに仕上がっています!

さて、島の産物として今から旬を迎えるもの、やはり柑橘類ですね?特に香りが爽やかで酸味の多い「香酸柑橘(こうさんかんきつ)」は11月・12月ごろが旬。青レモン・樹上完熟カボス・黄金ゆずなど、酸っぱいけどマーマレードにして一番おいしい旬になります。下の写真はライム!

そして樹上完熟カボス↓。どれも個性的ですが酸味と香りのパンチの利いたマーマレードが大好きな方は、今からが絶対おすすめです!

話しは変わりますが、ご縁をいただきなんと西本願寺の本山(京都)で夫婦漫才をしてきました(笑)。人口減少時代のこれからのお寺の役割とあり方、そして持続的な地域づくりに「ジャム」と「歌」で取り組む島のお寺を楽しく紹介。後半は二胡奏者Mikiさんと副住職のコラボ音楽会も!そしてジャム販売もしていきました。最近では仏教界でも地方の末寺が過疎・高齢化でどんどん廃寺になる時代。お寺も地域資源ととらえると、色々な取り組みができると思います。
 

そんな、お寺の資源(ご縁)を大切にしつつ地域づくりにまい進しているのが面白いと映ったようで、なんとパネル展示までしていただきました!さらにはジャム屋のジャムが本願寺本山のお寺カフェ・マルシェで取り扱いが始まっています!京都にお参りの際には是非ご覧になっていってください。

http://www.hongwanjicafe.jp/

最後に2つご報告。一つは周防大島の景色や瀬戸内ジャムズガーデンがモデルにもなっている、水瀬藍先生の「恋降るカラフル」第5巻が発売されました。主人公の女の子は、カラフルガーデンという名前のジャム屋さんの一人娘。彼氏ができたことに戸惑う父親も少し登場しており、我が家では大ウケでした(ちなみにうちの娘は8才です)。2人の恋模様は勿論、水瀬先生のとても綺麗な絵で描いてくださる大島の景色にも、ぜひご注目ください!

そしてもう一つの報告は、東京での取扱店様!なんと伊達公子さんのお店でジャムズガーデンの商品を取り扱っていただき始めました。先日ご挨拶にも行ってきました。さすが世界を知る伊達さんらしさが伝わるこだわり。ドイツパンがとても美味しかったです!是非ご来店くださいね!

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