梅雨の晴れ間のジャム屋日記

島では梅雨の合間の晴れた日は清々しい浜風が流れます。真夏のような暑さはなく、しかし夏の香りのする空気が広がるこの季節の青空が私は大好きです。都市部に住んでいたときは「梅雨」と聞くとじめじめして憂鬱な季節のように思っていましたが、島暮らしをして自然と共に農業を営む身になると、この季節の雨も愛おしく思えてきます。人間とはなんと身勝手なものでしょうか。下の写真はそんな梅雨の合間の貴重な青空。ジャム屋の新cafeにはこんな青空がよく似合います。

さて、そんな新cafeの真ん前にあるブルーベリーの樹々は実をたわわに実らせ、真夏の日差しを待ちわびています。実の大きさとしてはほぼ完成、あとはゆっくりと熟すのを待つのみです。下の写真はブルーベリーの枝が実の重さで垂れすぎないように支柱で支える作業をしている新入農業部員渡邉君。ブルーベリーも新人君も、元気に育ってっくれるといいですね。

このブルーベリー園には早生品種のブルーベリーはないのですが、近隣の協力農家さんがこの時季から熟すブルーベリーを栽培されています。そしてこの日、今夏のブルーベリーフェアに向けてスイーツの試作を行いました。全部で5品。それぞれに面白いスイーツが誕生しそうです。詳しいメニュー発表はこうご期待!1メニューだけ特別に公開します↓。これほどブルーベリーを使いまくって美味しくないはずはない。そんなぐらいてんこ盛りブルーベリー祭りなアイスパフェです(笑)。今年のブルーベリー狩り、ブルーベリーフェアは7月18日からを予定しています。夏休みには是非ご来島くださいね!

さて、この時期の一番の旬といえば梅。梅雨時期なので読んで字のごとく梅のシーズンなんですね。この島には50軒近い梅農家さんがいて、毎年大量の梅を収穫しているのですが、今年は不作でかなり少ないそうです。少なければ反対に一つ一つの実は大きく充実してきます。ジャム屋ですが、なんだかジャムにするのがもったいないほど立派な実ばかりです。

梅の面白いところは青い実は青い実の美味しさがあり、熟した実には熟した実の美味しさがあるというところ。青梅はそのフレッシュな爽やかさ。完熟梅の香りのよさは他の果実にはない魅力。ただし、その変化がとても速くて1・2日で熟して味が変わってしまうのでジャムにするのはスピードが命。ジャムにするタイミングを合わせるため、梅に追い回されるあわただしい季節でもあります。ちなみに、梅は熟すほどにクエン酸が増えるそうで、つまり熟すほど酸っぱくなるという変わった果実。青梅の方が酸っぱそうですが、味は実は青梅の方がマイルドだったりします!

この時期のもう一つの人気果実があんず。今年はあんずも不作でジャムはかなり限定品になってしまいましたが、当店馴染みのお客さまはご存じだと思いますが、当店のあんずジャムは一味違うのです。

下の写真のようにあんずの種を一つ一つ割っては種の中にある仁(じん)を取り出します。あんずを漢字で書くと杏。そしてその仁が杏仁(あんにん)。つまりこれが杏仁豆腐の原料となる部分なんです。

当店ではあんずの季節になると、パッチンパッチンと種を割る音が工房にこだまします。ひと手間ひと手間、、、ただひたすら手間をかけて生まれるのが下の写真の杏仁ジャムです。ほんのりと杏仁の香りのする杏仁ジャム。この季節の贅沢な限定品です。ちなみに完熟南高梅ジャムも種割りシリーズです。

一方、新しいジャム開発も進んでいます。最近、エディブルフラワー(食用の花)を栽培している農家さんと知りあい、その魅力の虜になりつつあります(笑)。一般的に販売されている花は食用でないため色々な農薬が使用されていますが、エディブルフラワーは食用にすることを前提に農薬を使用せずに栽培されています。ナスタチューム、ベコニア、マリーゴールド、、、エディブルフラワーは奥深い。ジャム屋の魂に火が付きます。

下の写真も新顔です。ジャムではありませんが、この季節の一番爽やかな香りの柑橘「小夏みかん(日向夏)」の外皮をピール菓子に仕上げ、蜂蜜に漬け込んだものです。ほんのりと小夏の香りが楽しめる蜂蜜に仕上げています。販売は島の直営店と長門の大谷山荘さんの別邸音信(おとずれ)のみでの販売になる予定です!

さらにさらに新しい商品が下のこれ!なんとプレミアムジャム「完熟いちごと青レモンのルージュジャム」を贅沢に使用したジャム屋のアイスが遂に誕生しました!!アイスクリームにジャムを混ぜ込むとせっかくのプレミアムジャムの特色が消えてしまうということで、アイスの加工会社さんと散々検討したあげくに出来上がったこのアイスは上下2層。あっさりアイス(下層)とプレミアムジャム(上層)の2層構造になっています。あっさりしていながら果実本来の味わいがそのまま楽しめる宝石のようなドルチェアイス。
 

自慢になってしまいますが、ギフトセットとしても今夏の一押しです!

さて、そんな新商品開発に追われる工房の外では、一年で一番忙しい春の畑作りが進んでいます。先月ご報告した裏山改植計画、覚えていますでしょうか。ご高齢が理由で栽培出来なくなった裏山のミカン畑を大規模に変革し、芋畑に!今年植え付けた苗の数は1500!どう考えても芋農家です。

さて、最後にメディア掲載のご報告が2件。一つはなんと、JALの月刊誌「AGORA(アゴラ)」(6月号)にジャム屋が載りました!写真・記事共にとても素敵で私も行ってみたくなりました(笑)。是非読んでくださいね!!

さらに、何だか気恥ずかしいのですが、6月発売の「Sho-Comi」新連載「恋降るカラフル」を是非ご覧ください。男子には手の出しにくい書物ですが・・・(笑)
主人公の少女が生まれ育った島のジャム屋のモデルになっているのがなんと当店ジャムズガーデンなんです。よーく背景など観察しながら読んでみると登場するお店の建物や景色など、「これこれ!」と言いたくなってしまいます。あいにく?物語に登場する人物はフィクションなので悪しからず!!

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