10月のジャム屋日記

いよいよ秋。島の紅葉は12月ごろなのでまだまだ樹々は青々としていますが海から吹き寄せる潮風に秋の気配を感じる季節になりました。

 島の海ではこの季節イワシ漁が盛んにおこなわれています。全国的にも有名な「いりこ」(にぼし)の産地でもあるのです。下の写真は当店の前の浜で漁をしている漁船。イワシ漁ではないようですが、風景に溶け込んだ島の営みです。

さて、この時季から始まるもう一つの島の特産物があります。それは・・・そう、みかん!みかんの島とも呼ばれるほど栽培が盛んで、山口県で第1位の生産量を誇るみかん産地なんです。しかし近年はみかん農家さんの高齢化も極限に達しており、70代後半以上の農家さんばかりです。だから60歳代の農家さんは「若い!」と言われるのです。そんな「若い?」農家さんで島のみかん栽培の第一人者でもある山本柑橘園さんから毎年この時期に青みかんをいただいています。下の写真がその山本柑橘園の園主、山本さん。

みかんも栽培の仕方、栽培する人によって全く味が違います。山本柑橘園さんのみかんは味が濃厚なのが特徴。そして何より、外皮も使用するみかんマーマレード用に農薬を使用せずに栽培してくれているのです!だから安心してマーマレードに加工できます。

下の写真がジャム工房内での作業風景。同じみかんでもこの時期のみかんは酸味が強く、生食にはあまり適さないのですが、ジャムにする場合はこれぐらい酸味があった方が美味しいのです。これも農家さんから頂いた知恵。熟す前の青みかん特有の爽やかなすっぱ苦さがそのまま味わえるマーマレードに仕上げていきます。

同じく、この季節から始まる柑橘に青レモンがあります。レモンももとは緑色をしているのです。12月中ごろには黄色く一般的に知られているレモン色になるのですが、この青い色の時季の方が香りが数段上です。そんな香りを楽しんでいただくために煮込んでいるのが「青レモン蜂蜜マーマレード」。10月ごろから始まるこれらグリーン柑橘マーマレードを当店では「エメラルド系マーマレード」と称してこの季節を楽しんでいます!

下の写真は当園のレモンの樹になった青レモン。もちろん防腐剤も使用していないので皮ごと楽しめます。例えば皮ごと大根おろし器などで削ってサラダや炭酸にかけたり薬味にしたり・・・魅力満載の青レモンなのです。

一方、この季節から始まる当店の名物ジャムといえば「焼きジャム」!トーストに塗ってからジャムごとオーブンで焼くとさらにおいしくなるというのが「焼きジャム」なんです。その中でも不動の人気が「東和金時(さつまいも)」と「くり」。やはり朝が肌寒くなるこの季節にジャムごと温まってホックリ感が楽しめるのが受けているようです。そんなこんなで、島の芋農家さんからは市場出荷できない大ぶりの東和金時を仕入れてきています。島のブランドさつまいもだけあって、大ぶりでも味は最高!

一方、下の写真は栗の下処理風景。剥いても剥いても実がたまらない・・・。くりジャムはまさしく労働の結晶。じっくりと味わってくださいね!

そしてりんご系焼きジャムの代表。キャラメリーゼ!煮込んでいる時は下の写真のようにアワアワなんです。砂糖を焦がしてキャラメル生地を作り、そのキャラメル生地に絡めつつジャムに仕上げていく・・・。うちのスタッフが考案したこのジャムは冬の定番ジャムに成長しました。スタッフも育っています!!ジャム屋を始めた者としてこれ以上の幸せはありません。

そして島の中でも新しい人材が育っています!当店の起業に感化されてこの島で始めたオイルサーディン生産が軌道に乗り、この10月に新工房完成までたどり着いたオイシーフーズさん。過疎高齢の島だけど、若いメンバーが新しいことに挑戦し続けることができる風土をこの島に作りたい。ジャム屋のもう一つの夢です。

最後にお知らせです!今年のまだ寒い時期に急遽借りることとなった畑。農家さんが耕作できなくなってしまった畑を借り受け、始めたのがサツマイモの栽培。特に周防大島では古くから「東和金時(とうわきんとき)」というブランドさつまいもを栽培してきました。その伝統あるさつまいも栽培の継承と新しいジャム屋の農業進出という大役を背負って移住したての農業部員が育ててきました。そして11月17日にジャム屋の収穫祭「秋の芋ほり大会」を開催することになりました!

秋の一日を島で芋ほりを楽しみませんか?

●日時
  2013年11月16日(土) 団体(幼稚園・保育園)
  2013年11月17日(日) 一般

  13時 受付開始
  ※14時までにお越しください(相談に応じます)
    所要時間は1時間程度です。 (少雨決行)
●場所
  周防大島町日前角田南1814
  現地の駐車場に集合でお願いいたします。
  (森下の池の空き地)
●料金:5株1500円 (5株以上の場合、ひと株200円でカウント)
     (一か月前までの予約は割引します)
●参加可能人数
  最大200組 (約1000株まで)
●必要なもの
 汚れてもいい服装、くつ(長靴)、タオル類、雨具
 (スコップをお持ちの方はご持参ください。)
●イベント
 ・焼きいも
 ・いも掘りコンテスト 「デカいも BEST 3」
  景品もご用意しております☆

閲覧:( 26 )