2月のジャム屋日記

島ではこの時季でも天気が良ければ春のような陽射しで瀬戸内の海がキラキラ輝いています。ジャム屋の裏手の山のスイセン畑ではこの時季を待ちわびていたようにいっせいに開花し始め、陽気をさらに和やかにしてくれます。花のない季節ですがこのスイセンのおかげでとても華やいだ気持ちにさせていただいています。

小春日和にうっとりしていたい季節ですが、今年の2月は大忙しの毎日です。そう、念願の新工房が完成し、1月29日に引っ越したばかりなので無理もありません。これまで以上にこだわったジャムを創作したり、これまで造りたくても工房が狭くて造れなかった種類のジャムを造ったりと、夢はさらに膨らんでいます。下の写真が1月30日の初火入れ。ジャム屋の第2章が始まりました。

ちなみに工房の外装はウッディーな仕上げ。黒いサッシの窓から工房でのジャム造りの様子が見学できるようになっています。本当はもっと大きな仕掛けがあるのですが、それは全体お披露目の4月までお楽しみです。是非一度お越しになって新しいジャム屋をご覧になってくださいね。

一方、畑では柑橘シーズンまっただ中。いわゆる「みかん」以外のかんきつ類を「雑柑(ざっかん)」というのですが、マーマレードにしておいしいのはやはり雑柑。そのシーズンがこの2月初旬から始まるのです!下の写真はジャム屋のちびっこ看板娘とジャム屋の柑橘畑。

その中でも特に思い入れのある柑橘が次の2種類。1つ目はブラッドオレンジ。読んで字のごとくブラッド「血」のような真っ赤な果肉が特徴の柑橘です。ヨーロッパではとてもポピュラーな存在ですが、日本で流行始めたのはつい数年前から。我々ジャム屋でも是非、赤色が可愛いマーマレードを煮込んでみたい、との思いから自家農園で栽培を始めました。

下の写真が下処理時のブラッドオレンジ。ホントに見た目はブラッディー!ですが、味はとてもおすすめ。赤色がかわいいマーマレードに仕上がっていますので、是非楽しんでみてください。

そしてもう一つの目玉が下の写真。何の柑橘だかわかりますか?答えは「ライム」。ライムって緑色じゃないの?とよく質問されますが、ライムも12月ごろになると真っ黄色になります。緑色の時季のライムは酸味が強く、マーマレードにすると味に角がありイマイチ。そこで当店ではライムを樹上完熟させて香りはそのままに味をまろやかにしているのです。

このライムという柑橘は栽培も難しく(低温がとても苦手)、皮の実離れも悪くて加工するにも大変手間がかかるのです。しかし、このライムの香りをジャムにしたいとの想いで、これも自家農園で栽培。今年初めて販売できるほどの量が生りました。ライムだけでマーマレードに仕上げると味が濃すぎるのでまろやかに仕上げるため角切りのふじりんごをマリアージュさせてみました(下の写真)。今月のプレミアム。完熟ライムを是非ご堪能ください!

そして当店のイチゴ園も本格的な収穫時期が始まりました。それに伴ってジャム屋カフェでは「春いちごのスイーツフェア」を開催!一般的に流通に流れている苺は流通の過程で熟しすぎるといけないので7分熟れで収穫します。しかし、イチゴは収穫するとその後赤色は増しても熟さなくなります。そこで当店では完熟した苺のみを収穫し、ジャムやカフェで提供しようと考えてイチゴ栽培を始めました。是非ジャム屋カフェの苺スイーツたちも楽しんでみてくださいね。

<いちごのタルト「いちご島」>・・・ジャムや向かいの飛瀬島の朝焼けをイメージしたタルトです!

 

<春色いちご スイーツピッツァ>

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