6月のジャム屋日記

島にも雨の季節がやってきました。

この季節、たまの晴れ間がこの上なく幸せな時間に思えてきます。瀬戸内はもともと晴れの日が多いので、晴れの日のありがたさを感じることが少なくなっていたことに気付かされる、ある意味、日常にありがたさを改めて感じさせていただくよい機会でもあります。

下の写真は梅雨の合間のジャム屋から見た風景です。

ついつい梅雨の季節は嫌な季節と思いがちですが、この季節だからこそ実果実もあります。それはもちろん梅雨と書いて字のごとく、梅。そしてあんず。

今年は昨年の6割ほどの実つきですが、その分一つ一つの果実が充実していてとても立派です。ジャム屋の農園でもあんずの実が大きく実り、収穫の時を迎えました。

梅雨の合間の雨の止んでいるときに一斉に収穫を始めます。収穫作業は大変ですが実りを実感できるとても楽しいひと時でもあります。なんせ1年に1時季しか楽しめない作業なのですから!

下の写真は収穫したてのあんず。

そしてここからがジャム屋の腕の見せ所。青梅・完熟梅・あんず・すもも。どれも似てはいますが、下処理の方法は全く異なります。特にアンズと完熟梅は種をわざわざ一つずつ手作業で割り、中の仁を取り出します。あんずだとこれは杏仁豆腐の原材料。とても魅惑的な香りのする媚薬なのです。

そのアンズの仁を入れ込んで果肉とともに煮込んだのが、当店自慢の杏仁ジャム。この時季ならではの旬の味わいです!

ちなみに私たちが使っている梅は島の50数件の農家さんが栽培している南高梅を分けていただいています。この2・3週間に梅の収穫時期は集中しており、日持ちがしないので梅農家さんは大忙し。集荷された梅は洗浄・選別(大きさごとに分ける)という作業が待っています。

下の写真は丸い穴の開いた選別機。徐々に大きな穴のローラーの上を転がしていくことによりその穴に落ち、大きさ選別がされていく仕組みです。とても面白くて見ていて飽きないですヨ!

そうして選別された梅のうち、一番大きな部類の梅が私たちの手元に届くのです。収穫の少ない今年の梅を大事に大事においしいジャムに仕上げていきます?!!

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