島には肌寒さが残る浜風がそよぎ、自家農園のブルーベリーの樹々が芽吹くすがすがしい季節になりま した。皆様お元気にされていますでしょうか。いよいよ、私たちの第二の創業~レモンチェッロ酒造事業~が一つ、大きな節目を迎えることができました。そう、商品としての販売開始です!この一年間を振り返るとなんとも感慨深いものを感じずにはおられません。
コロナ禍で苦しむ中、地道に100年続く産業造りを目指し、レモンチェッロ酒造事業を始めることを 決意したのが昨年の2月。それからまる1年の時が流れました。もちろん酒造経験など全くのゼロ、まさに試行錯誤の連続。打ちひしがれることも多々ありましたが、そんな中で大きな望みとなったのがクラウドファンディングで集まっていただいた280名超の支援者の方々の存在です。2020年8月には周防大島町を リキュール特区に認定していただき、その後2020年10月に酒造免許を取得。
そして2021年2月25日ついにレモンチェッロの販売を開始できるところまでたどり着くことができました。この日はまさに私たち瀬戸内ジャムズガーデンにとって第二の創業日となりました。
まだまだ、これからやらなければならない事が、たくさんたくさん待ち受けておりますし、困難なこともたくさんたくさん待ち受けていると思いますが。まずは、1年でここまでたどり着けたことを、僭越ながら私たち自身としても褒めたいと思いました。
今年1月には10年ぶりの大型寒波が島に到来し、樹上にあったレモンはほどんど凍結し、使い物にならなくなりました。 また、これまで育てたレモンの樹々も枝が枯れる事態にもなりました。コロナ禍に続き、ほろ苦いスタートになりました。
しかし、私たちは歩み続けます。私たちが目指すのは100年後、孫やひ孫がレモンチェッロを片手に「コロナの疫病が流行ったときに造り始めたお酒らしいよ」といったトークを楽しむような日常が、この島で続いていること。レモンチェッロを100年続く新たな地域の名産品に育て上げていきたいと思います。そしてそのために、私たちはレモンの樹を植えます。遠い遠い未来のために。
連携農家さんたちにもレモンの苗木の植え付けをお願いしておりますが、まずはクラウドファンディングに参加していただいた方々と共に、「レモンの丘」をこの4月に造ります。左下の写真がその予定地。昨年まで私たちがサツマイモ栽培に活用していた畑です。
ちなみに、下の写真はレモンチェッロの製造風景。収穫したレモンを丁寧に丁寧に洗い、ピカピカになったレモンを一つずつ手作業で薄く皮をはいでいきます。剥ぐのは外皮の一番外側の黄色い薄い層。外皮の内側中綿の白い部分を入れるとエグミがでるので、ただただ薄―く黄色い層のみをそぎ落としていきます。
まさにこの黄色い層にレモンの爽やかで贅沢な香りがギュッと詰まっています。
レモン10キロから採れる外皮は700g。。。とても希少な部分のみを贅沢に使用して漬け込みを行っていきます。柑橘産地だからできる贅沢なリキュール酒。香料や着色料などの人工物は一切使いません。感じるのは周防大島のテロワールです。
さて、島は柑橘シーズン真っ盛り。先日、今年の柑橘の出来を確認しに、島の柑橘農家さんを訪ねてきました。
柑橘倉庫いっぱいに積み上げられたシトラスたち。
でこぽん、せとか、いよかん、ネーブル、、、春の柑橘は誰からも愛されるスイート系柑橘が多くなってきます。
柑橘農家さんのところで味見するのが、最高の贅沢(笑)。
そして、ついに島のブランド柑橘“せとみ”が登場!!!
ジャムズ農園のブラッドオレンジと共にこの季節の人気マーマレードの2大巨頭が出そろいました!
ただ、ここでも年始の寒波の影響が、、、樹上越冬させる4月5月の柑橘(小夏・南津海など)がかなり ダメージを受けており、収量が期待できないとのこと、、、農業は自然相手の営み。胆力のいる営みです。
自家農園のいちごハウスもぽかぽか陽気、この暖かさにつられてミツバチたちもぶんぶん飛び回っています。おかげさまで、いちごの収量も増えてきました!ジャムズCaféではいちごスイーツが満開!そして いちご系のジャムも満開!春の島の香りを是非ご堪能ください!
さて、ここからは多様なご報告です!
第2の創業、ということで、島の店舗も大きく様変わりしています。
下段写真、高濃度アルコールの貯蔵庫が完成!ジャムズブティックからのぞき見することもできます! そしてそのブティックの入り口には当店スタッフお手製のレモンチェッロリース。なかなか素敵でしょ!
ガーデンカウンターにはJam&Celloのサインが入り、周辺も一新。
ガーデンテラスも拡張し、パーゴラが完成しました!
より自然を身近に感じられる設計で生まれ変わっております。ご来島の際には是非ご覧になっていってくださいね。
3月6日、日本農業賞の授賞式(当社が大賞を受賞!)が開催されました。このご時世なので、リモートで(笑)。いただいた評価に負けないよう、農業を核としながらも地域とお客さまに貢献できるよう、これからも日々精進してまいりますので、どうぞ引き続き私たちの取り組みを楽しんでご覧ください!
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