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2020年2月のジャム屋日記




島は春の陽ざしが降り注ぐ季節となりました。まだまだ風は冷たいですが、そこかしこに見つけることができる小さな春たちは、とても幸せな気持ちにしてくれます。

ジャムズガーデンの裏山には毎年この季節に花咲く丘があります。

濃緑の葉と茎の部分とは対照的に白く輝く水仙の花々。

瀬戸内ブルーの海の色ととてもよく似合います。

肌寒い風をこの水仙の香りは、なんとも心地よいものに変えてくれます。





さてこの季節、毎年いつも通う場所があります。

そこは島の南端、馬が原という集落。島の中でもここは流れている時間が違うと感じる、なんだか特別な場所。

この集落の入り江は南に面しており真冬でもとても暖かく、海からの反射光でいつもきらきらと輝いています。

そんな土地だから、余計においしい柑橘が栽培できるのでしょう。この地区で栽培していただいている「いよかん」があまりにもおいしいので、今年もお伺いしました。いよかんは一般的に1~2月ごろに収穫し、4月ごろまで柑橘倉庫で保存(「よそ」と呼ぶ工程)します。そうすることにより酸味が下がり、外皮が色づき、生食に最適ないよかんになります。


しかし、マーマレードにする場合は、適度な酸味と外皮がフレッシュで香りがしっかりと残っている1~2月ごろのいよかんが最高!ということで、私たちはいよかんをこの季節にマーマレードに仕上げています。




限定天然水仕込み 早摘み いよかん マーマレードはこちらから。


島の2月は柑橘シーズン最盛期。収穫される柑橘の種類も一気に増えていきます。

はっさく、ネーブル、じゃばら、、、どれも個性的な柑橘類でいかに仕上げようか、

うれしい悩み。マーマレード造りは楽しいですね、ジャム屋の心に火が付きます(笑)。

そこで創り出したのが「まんまる みかん」、山本柑橘園の越冬完熟早生みかん、このおいしさをそのまんま表現したい!ということでこんなマーマレードが完成!!!



今発売中のマーマレードはこちらから。


さて、そんな柑橘真っ盛りのシーズンですが、冬には他にもおいしい食材があります。

ジャムを創作する者としてどうしても作りたかったのが、キウイ&りんご。

島のキウイ農家さんに栽培していただいているヘイワード種のキウイ。

その中でも果肉を丸々楽しめるように、小玉のキウイだけを選びジャムに仕上げています。

小さいのでとても手がかかるのですが、これも最高の一品にするための試練。

そのキウイの個性を活かす相手として選んだのが、グラニースミス(青林檎)。

まだまだ国内では生産量が限られるヨーロッパ原産の青林檎です。

どことなく洋ナシに似た香りとジャムに最適な甘酸っぱさ。そして煮込むととろけるような食感が生まれる果肉。ヘイワードキウイの個性を受け止めるのに最適なリンゴです。

ここにマダガスカル産バニラビーンズで甘い優雅な香りをプラス。贅沢にも一瓶ずつ、さやごと入れ込んでバニラの香りを閉じ込めました!

最後に、蜂蜜とラム酒でほんのり優しい洋菓子風に仕上げました。

目指したのは冬に食べたくなる冬のドルチェ。見た目も冬の果実たちが競演した宝石箱のように仕上げました。






キウイと青りんごのローズクラウン『バニラビーンズが香る ころころキウイと青林檎 ~冬のドルチェ~』はこちらから。


最後にご報告。一つ目はジャムズカフェのいちごフェア!この2月15日からいちごフェア第2弾として「Jamsいちごの春色クレープ」と「いちごのシフォンサンド」がいちごフェアメニューに仲間入りしました!ぜひ早春の周防大島で、今だけのいちごスイーツも楽しんでいってください。



いちごフェアのご案内はこちらから。


もう一つのご報告は、ジャムズの恩送りプロジェクト。

山口大学の学生達と一年間にわたり関わってきた「プロジェクト型 課題解決研究」の最終発表会がありました。

当店と地域の魅力を伝える、というテーマで学生たちが果敢にチャレンジしてくれました。自ら考え、自らチャレンジする事の楽しさ、大切さを学んでくれたのではないかと思います。

4月からは社会人、みんなバラバラになるけどそれぞれの職場での活躍を期待しています!来年度も新しい4回生を迎え入れて、ジャムズの恩送りプロジェクト、進めていきます!



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