2023年8月26日

２０２３　夏のジャム屋日記

　みなさま、夏休み、楽しまれましたか？　島は、今年はコロナ禍の影響もなく、ほぼ以前の夏休みが戻ってきました。連日、たくさんのお客さまにご来島いただいております。賑わいの戻った店内の光景を眺めていると、ただただ、ありがたいことだと心にしみます。みなさまもコロナ禍が過ぎ、行きたい先はたくさんあるかと思いますが、是非、周防大島にもお立ち寄りくださいね。

　夏の周防大島は、一年の中で一番輝く季節。少し緑色がかった瀬戸内ブルーの海の色が特別感を一層高めてくれます。ジャム屋も夏仕様に衣替えです。ガーデンテラスには白い天幕をはり、さらに今年はジャム屋前の桜の木陰に、ちょっとおしゃれなデッキチェアを備えました。ちょっとリゾート感が出ているでしょ？

　この夏は島に新たなお店やホテルがたくさん誕生しています。ローストビーフ丼が人気のお店が当店の近くに移転してきたり、プール付きのグランピング施設がOPENしたり、道の駅には新しいチャレンジショップが5店誕生したり、、、どんどん周防大島がにぎやかになっていきます。創業以来、島を引っ張り、突っ走ってきましたが、今年の11月3日にジャム屋も二十歳を迎えます。次の20年を楽しみに、引き続き島の賑わいづくりのため、頑張ってまいります！

　ちなみに工房前には、摘み取り体験のできるブルーベリー園があり、夏休みシーズンにOPENします。左下の写真は、ブルーベリー園に日陰を造るための遮光タープを設置している作業風景です。果実とお客さまのために、真夏の強い日差しを少しでも緩和するために設置しています。今年の自家農園のブルーベリーは大豊作、収穫しきれないほどたんまりと実っております。多分、今年は8月末ごろまで収穫体験ができるのではないかと思います。一方で、ジャム用に収穫したブルーベリーたちは、即工房に運ばれ、ジャムになっていきます。暑いこの時季のジャム煮込みは、鍋の前に立っているだけでも暑くてとても大変。しかし、このブルーベリーたちがおいしいジャムに変化していくのを見ているのが、ジャム屋にはたまらなく楽しい瞬間でもあります。是非、島のブルーベリージャムをご堪能ください。

　さて、８月の工房を彩る果実として、もう一つ目が離せないのが白桃です。創業当時に近隣で桃を栽培している農家さんをずっと探していたのですが見つからず、ある友人の伝手から岡山県総社市の桃農家さんと繋がり、今ではその農家さんを含め、その地域の複数の農家さんとお付き合いをさせていただいております。岡山は西日本最大の桃産地。産地内で品質を高めあう取り組みがされているのでしょう、やはり、岡山の桃は最高においしいです。そして、7月も下旬ごろになると、白桃の女王、最高峰の「清水白桃」が工房に届き始めます。上品で絹のような口当たり、食感も香りも味も納得の白桃です。そんな清水白桃を存分に楽しんでいただけるように開発したのが右下の写真の「清水白桃と苺～ピンクのコンフィチュール～」。上段の清水白桃と下段の苺を混ぜてご使用ください。

　さて、最後に5点ご報告です。まずは、広島にお住まいの方へのご報告。9月7日17時20分ごろから　広島RCCテレビ　番組名「イマナマ」コーナー名「旅する特命観光課」にて、当店のジャム・チェッロ・かき氷スイーツが紹介されます。多分「はっさくのオランジェット」、チェッロをかける大人のかき氷（左下の写真）が紹介される予定です、是非ご覧ください！　2つ目のご報告はジャムズカフェ。夏も終盤を迎え、「桃＆かき氷のフェア」から秋の「いちじく＆マスカットフェア」に移り変わっていきます。夏休み以降も是非、島カフェを楽しみにご来島ください。　3つ目のご報告は当店のマーマレード「島の日向夏と完熟すだいだい」が主婦の友社さまが発信するWEBサイト「マチュアリスト」の「料理のプロのとっておきのお取り寄せ」特集にてフードスタイリストのダンノマリコさん推薦のお取り寄せとして紹介されました！是非サイトでご覧ください（下のQRコードからご覧いただけます）。　4つ目のご報告は、自家農園の近況です。レモン・ライム・柚子などの香酸柑橘類の実がいよいよ大きくなってきました。これから年末にかけて順次収穫時期を迎えます。島の香りをどうぞ楽しみにしていてください！

そして最後のご報告は「藤井彦右衛門（ひこえもん）プロジェクト」！江戸時代、周防大島に初めて柑橘栽培を導入した、島の柑橘栽培の祖「藤井彦右衛門」は私たちの島のアイデンティティーでもあります。そんな彼の痕跡を未来に残していくため、私たちは取り組みを始めました。荒れた邸跡を柑橘畑に再生し、100年前に一部移築された古民家をリノベし未来に伝えるべき「宿」として生まれ変わらせる取り組みを進めています。下の写真は庄屋の庭で咲き乱れる百日紅の大樹。これからの私たちの取り組みを、是非楽しみにしていてください！