皆様、夏休みは楽しまれましたか?この周防大島はもともと6万人程の住人がいた島なので、地縁血縁のある方々が全国におり、お盆時期は帰省の方々で島が沈むと昔から言われておりましたが、今年はとくにコロナ禍の時期から帰省を遠慮されていた方々が多く帰省され、まるで有名観光地のような賑わいでした。今年も周防大島では新しいお店や宿が誕生しています。古民家のタイ料理店が誕生したり、ロケーションの良いお洒落な蜂蜜店がOPENしたりで、どんどん周防大島がにぎやかになっています。20年ほど前、私たちが創業したころは「よくこんなところで商売する気になったね」と驚かれたものですが、個人的には島の魅力を感じてやってきているので、その魅力をただ伝えたくて伝えたくて、地域の魅力を高めることに専念してきた20年でした。この夏、連日たくさんのお客さまにご来島いただき、賑わいの戻った周防大島の光景を眺めていると、ただただ、ありがたいことだと心にしみます。
夏の周防大島は、一年の中で一番輝く季節。下の写真は左から「梅雨明けの日の小島」…海面すれすれに靄が漂い幻想的な梅雨明けの一日でした。「カフェからの夏風景」…ガーデンテラスには白い天幕をはり、ジャム屋も夏仕様に衣替えです。「まるでハワイ?」…瀬戸内のハワイとも呼ばれておりますが、写真の切り取り次第ですね(笑)。この日は片添が浜に昇ってきた満月を眺めました。
全国的にもそうですが島も今年は猛暑日続きで、梅雨明けから雨が30日以上降らず、畑の水やりにただただ追われる日々が続いていました。どんなに強力なポンプで水やりをしても、雨が降るのとはけた違いに水の量が違います。自然降雨の大切さを改めて感じさせられます。その猛暑の影響でしょうか、今年はブルーベリーも清水白桃も収量がかなり少なく、こんな夏がこれから常態化していくのかもしれない時代だと思うとぞっとします。左下の写真は、島の農家さんから初夏に届いた杏子。その隣は摘み取り体験ブルーベリー園の様子、今年は不作のため8月第1週には終了しました。そしてその隣は岡山の桃農家さんから届いた清水白桃。見ているだけでぜったい美味しい!と分かります(笑)。そして右端の写真が清水白桃を贅沢に使用したローズクラウンシリーズです。
さて、8⽉のお盆時期を過ぎると、島では暑さの中にも秋の気配が漂い始めます。そして⼯房には初
秋の果実が届き始めました。⼀つは「無花果(いちじく)」、そしてもう⼀つは⼭⼝県のブランドかぼち
ゃ「寝太郎かぼちゃ」。こんなに暑いのに果実たちはどうして同じ時期に実をつけるのでしょうね。そ
れぞれ、ジャムにすると全く違った顔を⾒せてくれる、ジャム屋としてはジャムにするのがとても楽し
い素材たちです。特に無花果はジャムに仕上げると⽣果実の⻘臭さが抜け、全く別の⾷べ物に変⾝しま
す。初秋のジャムたちも是⾮ご堪能ください。そして島のジャム屋カフェではジャム氷が⼤⼈気です。
もし瀬⼾内を旅することがありましたら、ぜひお⽴ち寄りくださいね!ちなみに⾷べログ社の⼭⼝県⼈
気カフェランキングで1位に輝きました(8⽉1⽇付)!!!
コロナ禍の始まりとともにレモンチェッロ(レモンのリキュール酒)の酒造事業をお客様参加型で⽴
ち上げるプロジェクトを始動させました。そのレモンチェッロプロジェクトの延⻑線上で企画した「藤
井彦右衛⾨(ひこえもん)プロジェクト」!江⼾時代、周防⼤島に初めて柑橘栽培を導⼊した、島の柑
橘栽培の祖「藤井彦右衛⾨」は私たちの島のアイデンティティーでもあります。そんな彼の痕跡を未来
に残していくため、私たちは取り組みを始めました。荒れた邸跡を柑橘畑に再⽣し、100年前に⼀部移
築された古⺠家をリノベし未来に伝えるべき「宿」として⽣まれ変わらせる取り組みです。宿の名前は
「おん宿 古今せとうち」。この4⽉に本邸、7⽉に2棟⽬の「別邸さえずり」 が完成し、2棟でこの
夏、7⽉4⽇にグランドOPENしました!
ちなみに、地域のメンバー参加型の宿とするため、地元の鮨職⼈のケータリングや、地元漁師の刺盛
を楽しむことを提案しております。当プロジェクトにお⼒添えいただいた多くの⽅々にお礼を申し上げ
るとともに、島にお越しの際は地域の⽇常を愉しむために、是⾮ともご利⽤いただけますと幸いです。
下の写真は左から、別邸さえずり前の庭⽯の配置を前住職のセンスで配置しているところ。左から2
番⽬の写真は庄屋の庭で咲き乱れる百⽇紅の⼤樹。その隣の写真は別邸さえずりの個室。そして⼀番右
の写真はグランドOPENを記念して鮨や⼤将さんに宿でお鮨を握っていただいたときの様⼦です。
一棟貸しの宿 おん宿 古今せとうち公式サイト
9⽉はいよいよ秋の実りが⼯房に届き始めます!早ければ厚保栗やサツマイモなどの焼きジャムも登場します。9⽉の新作発表は9⽉21日AM11時から、どうぞ楽しみにしていてください。
園主 松嶋
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