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2024年 秋のジャム屋日記


10月も気温はまだまだ夏日が続き、島は「夏」といった感がありましたが下旬になるとやっと秋らしい気候が訪れ、爽やかな秋の浜風が流れようになりました。左下の写真はそんな秋の日のJamsCafeのテラス席からの眺め(目の前に浮かぶのは飛瀬島)。長閑な秋の日和に包まれる景色は一日中見ていても飽きが来ません。右下の写真は10月のスーパームーン前日、鱗雲にぼんやり浮かぶおぼろ月と飛瀬島(2024年内で最も大きく見える満月「スーパームーン」を撮りたかったのですが、当日はあいにくの天候だったため、その前日のお月見風景となってしまいました)。



さて、10月中頃まで夏日が続いておりましたが9月も中下旬になると秋の果実たちが工房に届き始めました(果樹たちはどのように秋を感じ取っているのでしょうね)。そして秋といえば、、、なんといっても「クリ」ですよね! クリ好きの方々、お待たせしました!!!例年どおり9月の下旬に「厚保栗(あつクリ)」が工房に届き始めました! 栗栽培に400年の歴史がある山口県の一大栗産地、美祢(みね)の誇る和栗。工房で早速2種類のジャムに仕上げてみました。秋の味覚を是非ご堪能ください。

昨年は台風による落果と雨不足のため例年にない大不作の年となってしまい、当店もほとんど煮込むことができなかったのですが、今年は豊作とのこと!ただ一方で肥料や機材、人件費の高騰、そしてインボイス制度導入に伴い、クリも例年の1.5倍の価格になっております。私たちの造るジャムたちも申し訳ないのですが、この度価格に反映させていただいております。持続可能な農業を支援するためにも、どうかご理解を賜れますと幸いです。




そして「秘密のケンミンSHOW極」でも紹介されたサツマイモ系の「焼きジャム」がいよいよ登場です!!「焼きジャム」とは、トーストやスコーンなどにジャムを塗り、バターをのせてジャムごとオーブンで焼いてお召し上がりいただくのがおすすめのジャムたち(食べ方はリーフレット「焼きジャムトーストのコツ」をご参照ください)。とくに「金時いものドルチェ焼きジャム」は焼くとスイートポテトのようにほっくり、ホクホク感が楽しめますので是非お試しください。



さて、もう一つ、秋といって忘れてならない果実、それは無花果(いちじく)です。2003年11月3日が私たちの創業記念日ですが、まさにその日に製造したのが無花果系ジャムたち。私たちにとって一番歴史があり原点ともいうべきジャムです(右下は 満天☆青空レストランで島いちじくのブランデー煮込みジャムが紹介された当時の写真)。創業当時はこの地区に7軒ほどのいちじく農家さんがおりましたが、今では皆さんご高齢で全員がいちじく栽培を止められました。そんな中で、当店はこの地区の無花果栽培を絶やさぬよう、農地を引き継ぎ自社農業部で無花果の栽培に取り組んできました。主に栽培しているのは蓬莱柿(ほうらいし)とドーフィンという品種、そしてジャム屋として味にほれ込んで栽培を始めた珍しい黒いちじく「ヌアールド・カロン」(樹上のケーキとも呼ばれています)。創業以来の人気ジャムたち、20年の時を超えて進化し続けてきた当店の無花果ジャムを是非ご堪能ください。


さて、最後に3点ご報告です。まずはレモンチェッロプロジェクトで造成・植樹したレモンの丘でいよいよ初収穫ができそうなほどにレモンが成長してきました!収穫祭を現在企画中、是非楽しみにしていてください!ご報告2つ目はジャムズカフェ。いよいよ秋のスイーツフェアが始まりました!写真はシャインマスカットの贅沢パフェ、焼きいものブリュレ。大島にお越しの際には飛瀬島を眺めながら秋のひと時をお楽しみください。

そして最後のご報告は、古民家再生による一棟貸しの宿「おん宿 古今せとうち」プロジェクト。この夏から2棟で営業を開始し、夏休みシーズンは多くのお客様とのご縁をいただきました。メッセージもたくさんいただき、心よりお礼申し上げます!そして「ワンちゃんと泊まれる御宿」がコンセプトの3棟目のリノベーションがいよいよ活況に入ってきました。来春のOPENに向けて日々作り込み中です。愛犬家の方々も来年は是非、周防大島を旅先リストに入れてくださいね。



11月は焼きジャムがさらに充実する季節、そして青レモンでチェッロ漬け込みが始まる季節。

11月の新作発表は11月16日11時から!どうぞ楽しみにしていてください。


園主 松嶋


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